OKC Construction method
OKC工法

- OKC工法とは -
弊社独自の特許であるOKC工法(杭先端部強制キャッチング)は、杭や地中障害物の周囲をアースオーガに連結された円柱状ケーシングで削孔後、ケーシング下端部の孔から内部へ突出させるシェルチャック爪を(閉塞装置による出入可)突出させ、ケーシングに内包し下部を掴んだ状態で引き上げる工法ですので既存杭の取り残しの無い撤去工法です。
また、コンプレッサー・水槽・サイロより、空気・水・ベントナイト等を中継管・圧送チューブを通じてケーシング下端部から供給することが可能であるため、引き上げ作業と同時進行にて充填剤注入作業が出来ます。
その他の特徴としては、既存杭の杭頭が深い場合でも地盤面からの引抜施工を確実に行う事が出来ます。地盤面から-10m程度に杭頭がある場合でも引抜施工が可能になります。
また、既存杭が事前資料より長い(先端が深い)場合の確認はシェルチャック爪が途中で止まり、ケーシング上部の油圧(押圧)ロット引込装置のストローク幅を地上にて目視で確認できるので、シェルチャック爪が完全に閉じてない場合は再度所定の深度+αまで削孔しシェルチャック爪を閉じ、地表にて油圧(押圧)ロット引込装置のストローク幅を確認し、完全シェルチェック爪が閉じる深度まで繰り返しますので、想定より既存杭が長い場合でも完全に撤去が可能です。
また、手の拳台ぐらいの地中障害物も取り除くことが可能になりました。
従来工法では、杭や地中障害物の周囲をケーシングで削孔し、ケーシングを引き上げ後に、地中の杭や地中障害物にワイヤーロープを取付け引き抜く工法や、杭や地中障害物をロックオーガー等により破砕する工法がありますが、これらの工法の問題点として
①.引き上げ時、重量によってワイヤー切断事故の可能性がある
②.地中にて毀損(折れ・接続不良)があった場合、地中残存の恐れがある
③.工法上、充填剤注入作業は引き上げ作業の後になる為、均一な充填が難しく、場合によっては地盤沈下による重機横転事故もあり得る
等が考えられます。
対して、OKC工法では
①.杭や地中障害物をケーシング内部に抱えて引き上げる
②.対象物の最下部まで削孔し、シェルチャック爪にて抱え上げる為、途中の折れ・接続不良等は問題ない
③.引き上げ作業と同時進行にて充填剤注入なので、均一な充填が可能
また、その他のメリットとしては
●杭径1000ミリまでならばOKC工法にて対応可能
●最大削孔深度56m
●従来工法より作業工程がが少ない為、工期短縮の可能性が高い
等があげられます。
また、機械についてもラフタークレーン、クローラークレーン、三点式杭打機を利用して既存杭引抜工事を行いますので、狭い敷地などでも柔軟な対応が可能です。
弊社の場合、OKC工法導入前と導入後では、明らかに既存杭の撤去率及び作業効率が向上しました。